催眠術をかけるために最初にする大切なポイント☆興味・安心・欲求。
普段、生活していて催眠術に出会うことってあまりないと言えます。
僕の場合は、催眠術師なので珍しいことではありませんが、一般の方からすると「催眠術師に会った」なんてことは、そう滅多にありません。
僕は、全国各地に出張に行くことがあります。
その際に、行った先の方に「催眠術をされるんですか?してみてもらっていいですか?」と声をかけられることがあります。
ちなみに10人いたら9人の人にかけてほしいと言われます(笑)
何故、こう言われるのかと言うと、興味をそそるような会話をするからです。
催眠術をかけるためには、この「興味をそそる会話」がとても大切だと言えます。
そして、会話から「あー、催眠術ってこういうことなんだ」と安心をしてもらい、「それなら私にもやってみてくださいよ!」と言われるようになるのです。
これが催眠術の誘導で大切な流れとなります。
目次
催眠術誘導の流れで大切な3つのポイント
さきほどの文章でも書きましたように、下の興味、安心、欲求というものが大切なポイントとなってきます。
- 興味
- 安心
- 欲求
では、それぞれのポイントについて説明をしていきたいと思います。
興味
人は会話の中で自分に興味があることには耳を傾け、関心を持ってくれます。また、自分に興味がないことには耳を傾けても、そこまで関心を持ってくれません。
つまり次の会話が成り立たないことがあります。
そこで催眠術に興味を持ってもらうためには、いくつかの会話を成り立たせる方法がありますが、よく使う手法を書いていきたいと思います
催眠術をいう言葉を使って別の言葉にフォーカスを当てる。
まずは相手に「最近、変わったことあった?」と聞きます。(中身はなんでもいいです)ある程度のところまで行くと、「あなたは何か変わったことあった?」と聞いてくるはずです。そこで「最近催眠術をはじめて・・・」と言いたいところですが、私ならこう言います。「この前、知人に催眠術かけたらその日の夜にぐっすり眠れたって言われてやっててよかったなって思ったことがあった!」と言います。
聞いた相手からすると、知人がぐっすり眠れたことより、今自分の目の前にいる人が催眠術をしていることに驚いたり、笑ったりするはずです。
それをあたかも「催眠術はじめました」と言うと、素人感がでてしまうので、催眠術をやっていることを前提でそのあとの知人がどうなったかというところにフォーカスを当てるほうが相手にインパクトを与えることが予想できます。
そうすると、聞いた相手は「ちょっと!今さりげなく催眠術かけたらって言ったけど、実際にできるの!?」と言うでしょう。そこで興味を一気に引き出し、次のステップに持っていきます。
安心
催眠術=不安というキーワードを抱く人もいるでしょう。
なぜなら、3つ数えただけで人の言いなりになっているかのような場面をテレビで見るからです。
例えば、椅子から立てなくなったり、名前を忘れたり、笑いが止まらなくなったりと。。。
突然、催眠術をすると言われ、3つ数えただけで自分の意思に反して実際に行動に出たらとても怖い現象だと思うのは当然です。
そこで、催眠術はこういったものですよという安心感を与えることは大切なことと言えます。
「催眠って日常でも似たようなことがおきているんですよ。目の前にレモンがあったとします。それを二つに切ってください。その半分を思い切り噛んでください。そうすると、すっぱいイメージがして唾液が出てきますよね。これも催眠の一つです。」
このように催眠って身近に起きている現象でもあるのだと思ってもらうといいかもしれません。
梅干しを食べる話なんてしただけで、すっぱい感じがする、これもそのうちの一つですね。
また、女性で「催眠にかかったら恥ずかしいことさせられるのでは」と不安になるかたもおられるかもしれませんが、基本的に自分が絶対にしたくない催眠はかからないと言って大丈夫でしょう。
3つ数えると、服を脱いでしまって裸になる催眠があったとします。
普通の女性はそんなことをしたくないはずです。だから、こういった催眠は女性にはかからないです(笑)
ただし、「段々と部屋が暑くなってきました。あなたはコートを脱ぎたくなります。」というような場合は、「被験者に損をさせない」わけですので、コートを脱ぐという現象は起きると考えられます。
では、「部屋を暑くしてやっぱり裸になってしまう現象もあるのでは?」と思われるかもしれませんが、部屋が暑いからと言って人前で裸になる女性なんて、生きてきた中で僕は一度も見たことがありません(笑)
欲求
会話の中で「興味」が出てきて、「安心」すると、今度は催眠術をかけてみてほしいという「欲求」が出てくるようになります。
ここまで来るか来ないかは、術師にもよるかもしれませんが、実際のところ「かけてほしいと思った相手(被験者)」によります。
相手が全く催眠術に興味もわかず、そのネタに触れてほしくなければ、ここまで成立しませんし、この先にも進みません。
従って、相手に依存する部分が強いと言えます。
僕がこれまで会話をした人の中で男女問わず「かけて欲しくない!」と思われた人は100人中10人いないくらいです。
ちなみに僕が催眠術をかけさせていただいた男女の割合は圧倒的に男性が多く、全体の95パーセントが男性です(笑)
それも知らない男性ではなく、ほとんどが知人や友達です。
息子にもかけて、椅子から立てなくなっていました。
念のために言っておきますが、虐待ではございません(笑)
術師のことを全く知らない人の方が催眠術にかかりやすいようですが、実際のところ、催眠術に入るまでのハードルとしては、術師のことを知っている人だから余計に「かけてほしい!」となるのかもしれません。
まとめ
催眠術は、「興味・安心・欲求」が大切だと書きましたが、それを築くためにはコミュニケーションが大切だと言えます。
相手に楽しんでもらおうという気持ち、相手に損はさせないという気持ちがあってこそプロの催眠術師であります。
当然、術師全てがそうなってほしいと切に願うところです。
これらの3つのことが揃えば、「では、実際にちょっとだけ試してみましょう」と言い、次の段階に入ります。
その段階は、次の記事に書いていきますね。
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